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25-26年度 第2760地区「危機管理セミナー」に参加

小田

25-26年度幹事の小田です。2025年9月26日(金)14:30-16:30にZOOMにて危機管理セミナーに出席しました。

下記は当日の様子をご報告させていただきます。

セミナー前半

危機管理の「模擬ビデオ」をセミナー中に見ました。

模擬ビデオ(意図的に改善だらけのビデオ)の内容を簡潔に伝えると

・事務局員のA子がパスト会長のB氏からよくボディタッチをされていて、A子さん自身はセクハラと感じることを受けていた(あくまでも模擬のお話)

・困ったA子さんは、幹事に「出来事」を話したが、「まぁ元々そういう人だからそこまで気にしなくていいんじゃない?」と受け流したような形で言ってしまったことがあった。

・その後、A子さんは無断欠勤が2日続き、気付いたら「自〇」していた。という想定

事が起こったので、その後、会長・幹事が「報道陣の前で記者会見」をして説明する。しかし、、
・時間の都合上、この後予定があるため、早めに打ち切ろうとしているような様子
・A子さんに「要望があるなら調査するけど?」と伝えたが、「大丈夫です」ということでちゃんと調査をしなかった

対応がすごく杜撰な悪い見本のビデオを分かりやすく流されていた(誤解なき伝えると、そういった研修動画です)

■記者からの質問
・A子さん(絶望的な気持ちになった)相談したのにもかかわらず、何もしてくれなかったような感じ

・(記者の質問)そもそも厚生労働省が定義するセクハラの定義は知ってますか?

・B氏(元会長)は元気づけようとしていた。でも、A子さんはセクハラだと認識してたのでは?

・本来、組織としてA子さんのメンタルケアをする必要があったのでは?

・B氏がなぜ、ロータリー事務所に訪れてた?ちゃんと調査した?(A子さんに会うためにフラッと)

・死人に口なしって今後調査をしないの?など

この受け答えについて、もの凄くダメダメな動画で、何がダメなのかが分かりやすい動画でした。

記者会見をする場合、記者会見に出る人

・基本的には会長・幹事(もしくはしっかりと話せる人)

・今回の模擬ビデオでは、組織としての会見なので「当事者」は出なくてもいいとのこと。ただし、状況による。

(組織をやめている場合は、記者会見に出ることはない。サントリーがそうだった。)

・個人で行う場合は「弁護士」は同席するのもいいが、組織で行う場合は弁護士は出ない(ただし、一歩引いた状態(並ぶ状態ではなく、脇にいてもらうことはある

講師:石川慶子様

危機管理/広報コンサルタント(有限会社シン 取締役社長)
社会構想大学院大学 コミュニケーション・デザイン学科 教授
日本リスクマネージャー&コンサルタント協会 副理事長

参議院事務局、映画製作を経て
・広報PRの世界 1995年〜
・危機管理広報やメディアトレーニング 2001年〜
・広報学会での研究活動 2003年〜
・外見リスクマネジメント提唱 2015年〜
・SNS選挙研究会 2025年4月〜
リスクマネジメントの観点から実践的・戦略的なメディアトレーニングを提供

YouTubeをやっているとのことでした。
RMCAはこちらから

危機時に求められる説明責任項目まとめ

①起きてしまったことへの率直な見解や反省
②事実関係を5W1Hで正確に説明できること
➂直接原因と環境要因に目を向けること
④具体的な再発防止があること(NG:再発防止に努めますはダメ)
⑤二度と起こさないという断固たる決意と将来への展望があること
⑥主要ステークホルダーへのメッセージがあること

自己保身になるのが「人間」だが、何をいいかがわからない場合は、①~⑥を行う。

マスコミの使命・権利・義務

①使命→国民の知る権利に奉仕する(権力監視、災害・事件・事故、○○問題)
②権利→編集権、取材源秘匿の権利
➂義務→公正、多角的な報道

普段から地域の方に「ロータリークラブ」がどう思われているのか?ということを知っておくことが大切。

何にも期待されていない団体だったら、報道されないが、期待されているからこそ、期待を裏切った時は、報道される可能性があるのがロータリー。だからこそ、1人1人がちゃんとした自覚を持つことが大切。

最近のマスコミは、間違えていることもあるが、もの凄く調べている可能性が高い(あるお笑い芸人が反論しなかったことも、とことん調べられていた可能性が高いため)

謝罪に必要な要素全て「欠如」していた動画だった良い事例

今回の事例に限らず、普段、人に悪い思った場合は、下記の項目をチェックリストとして考えてみると、謝罪が伝わりやすいと言うことでした。

①事実認識
②後悔
➂反省
④償い(罰、責任)
⑤二度としない決意(自分の何が相手を不快にさせてしまったのか?が分からない)
「例:私の○○が悪かった」とちゃんと伝える
⑥最重要ステークホルダー
⑦非言語との一致

信頼・評判を高める表現力5要素

①分かりやすいか
②その人らしさが出ているか
➂ウソをついていないか
④ブレがないか
⑤言えないこともあるが、オープンマインド

謝罪する時の服装

■男性(画像は生成AIで作成:イメージ)
・ネクタイは「濃紺、細かいドットのもの」が良い
・結び目は「上の方」に持っていく
「ボタンダウンシャツ」はNG

■女性(画像は生成AIで作成:イメージ)
このようなイメージで、胸元をなるべく見せないようにする。

実際にあってはならないことだが、万が一、トラブルが起きた時に、どのような手順を踏んで対応すべきなのか、そして、大きなトラブルになる兆候にいち早く気付くことが非常に重要だと改めて感じました。

明確になっていないとあたふたしそうですね。

今回のように本人が「元気づけるために肩などを触った」としても、男性から女性に対してボディタッチをしたことが「不快に感じた」と捉えてしまった場合、それがセクハラになることを改めて認識しておく必要があります。(女性から男性もあります)

「自分達の時代はもっと酷かった」とか「そんなのは当たり前だった」と言う方もいるかもしれませんが、これに関しては「昔は昔」、そして「今は今」だと考えます。

飲酒運転などもそうですが、昔は許されていたことが、今は許されません。

それだけ色んな危険なことや不快に感じている人がどんどん出てきたからこそ、「規制」が張られていく訳ですから、我々も改めて危機管理をしてきましょう。

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