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26-27年度クラブリーダーシップ・ラーニングセミナーが開催されました

小田

2026年4月5日(日)12:30-16:30よりマリオットホテル16Fにて、クラブリーダーシップ・ラーニングセミナー(旧地区研修・協議会)が開催されました

鈴木康仁 ガバナー(挨拶)

これまで「地区研修協議会」と呼ばれていた会合が、新たに「クラブリーダーシップラーニングセミナー」へ名称変更された意義について語りました。

この名称には、参加者が自ら考え、学び、それを自らのクラブへ持ち帰って活かす「学びの場」であるという理念が込められている、と説明されていました。

ロータリーは各クラブの活動の積み重ねによって成り立っており、クラブのリーダーとなる皆さんがどう考え、どう運営に向き合うかがクラブの1年を形作る鍵になると。

その上で、次期ガバナーエレクトの活動方針や田中久雄氏の特別講演、そして各分科会での学びを通じて、次年度のクラブ運営をどう形作っていくかを考えてほしいということを仰っていました。

酒井法丈 パストガバナー(次期地区ラーニングファシリテーター)

セミナーの開催にあたり、次期地区ラーニングファシリテーターの立場から「学びの姿勢」について語りました。

まず、クラブのリーダーたちが役割を真摯に受け止めて集まっていることに敬意を表し、クラブを活性化させ魅力あるものにできるかどうかはリーダー次第であると大きな期待を寄せました。

ご自身の役割については、クラブリーダーや会員に学びの機会を提供するため、ガバナーとともに適切な環境作りを支援することだと説明しています。

本セミナーの目的は「知識や情報を一方的に受け取る場」ではなく、次年度をより良いものにするために「共に考え学び合う場」であると強調されていました。

次期リーダーとして期待や不安、疑問を抱くのは自然なことだとし、遠慮せずに感じたことを言葉にして発信してほしいと呼びかけられていました。

その発信が、他の誰かの気づきや支えに繋がると語っています。

最後に、研修では「正解を覚えること」よりも「自分なりの軸を見つけること」を重視し、次年度にどんなクラブ運営をして導いていくかを考える大切な時間にしてほしいと訴えました

【基調講演】田中久夫 パストガバナー / 会員増強コーディネーター(高崎RC)

田中久夫パストガバナーは、お誕生日が「2月23日」ということもあり、ロータリー創立記念日と同じだそうです。

田中久夫パストガバナーが会長だった時に、1年でなんと51名もの人を増強に導かれたそうです。

第2840地区の高崎RCは、現在は150名を超えており、近年のうちに200名を目指してるようなクラブになっているそうです。

また、京都南RCさんの事例もありましたが、現在は約250名の会員になっているそうで、会場の都合上、入会待ちが50名近くいるそうです。

このように誰でも入れるクラブではなく、「入りたいと憧れられるクラブ」になることが重要だと改めて感じました。

さて、特別講演では、新入会員から「選ばれるクラブ」になるための条件を、植物を育てる「土・種・水」の3要素に例えて解説されていました。

1. 土(クラブの居心地)
既存会員が我慢することなく、誰もが楽しめる温かく包摂的な雰囲気であることが土台になります。

2. 種(新会員の資質)
素直で楽天的、情熱がありへこたれない前向きな人が求められます。入会時にあえて厳格な面接を行うことで、入会できた際の喜びが増し、早期退会を防ぐ効果があると具体的なテクニックも紹介しました。

3. 水(既存会員の寛容さ)
既存会員、特にシニア会員は、自分の価値観を押し付けたり意見を聞かなかったりする「老害」にならないよう自己研鑽が必要です。新会員に対して寛容で公平な配慮を注ぐべきだと語りました。

他にも老太狸暗(ロータリアン)朗多利安(ロータリアン)の違いも解説されていました。

最後にマズローの欲求段階説を引用し、クラブ内で「社会的欲求(温かい配慮)」と「承認欲求(公平な認知)」を満たしてあげることで、会員に強い帰属意識(ビロンギング)が芽生え、結果的に強い組織になると締めくくりました。

小田

次は「第1分科会」の内容の共有です。

1. 國府谷(こうのや)ガバナーエレクト (名古屋東RC)

次年度の地区運営方針と、社会課題に対するロータリーの役割について所信を表明しました。

次期国際ロータリー会長のテーマ「持続可能なインパクトを生み出そう」を紹介し、活動に変化や創造を加え、未来に残る価値を創出することの重要性を説明しました。

また、「個人の変容」に焦点を当て、ロータリーを通じて個人が変わることで周囲に波及していく力に期待を寄せました。

特に力を入れる地区テーマとして「日本の子供たちのために」を掲げました。

子どもの自殺率の高さや児童虐待の増加といった日本社会の深刻な現状データを示し、子どもたちが幸せに育つ環境を作るための支援活動にクラブとして取り組むよう強く要請しました。

さらに、次年度の新たな取り組みとして「ロータリードネーションフェスト(RDF)」の開催構想を発表しました。

これはポリオ根絶活動に加え、疲弊する日本の子供たちへの支援も目的としたフェスティバルであり、小さな活動が大きな効果を生む「バタフライエフェクト」を信じて活動を進めていきたいと語りました。

國府谷ガバナーエレクトの年度のテーマ「元気で、なかよく、楽しく、そして高潔に~新たな視点からの挑戦~」になります。

それと、PELSの時も流されておりましたが、ポールハリスたちがもし現代も生きていたら、こういう感じで歌っているのかなぁ?というアメリカの若者たちが作成した動画だそうです。

2. 吉川公章パストガバナー(名古屋南RC所属)

ポリオ根絶活動の現状と、次年度の新たな取り組みについて語られました。

世界におけるポリオの症例は99.9%減少し、現在はパキスタンとアフガニスタンの2カ国を残すのみとなりましたが、残り0.1%をゼロにするまで活動を止めるわけにはいかないと強調しました。

今年度は各クラブの協力により、25-26年度は「約21万8,566ドル(約3,000万円)」という過去最高の募金が集まったことに深い感謝を述べていました。

また、ロータリーの本質は「社会を変える仕組み」であり、それを実現しているのがロータリー財団であると説明しました。次年度の新たな取り組みとして、2027年5月8日・9日(予定)ロータリードネーションフェスト(RDF)の開催を予定していることを発表しました。

3. 伊藤靖祐 パストガバナー 次期地区行動計画推進リーダー(江南RC所属)

ロータリーの「行動計画」を具体的にどう実践していくか、ツールの活用に焦点を当てて解説しました。

まず、既存のシステム(マイロータリーなど)は情報量が多すぎて活用しにくいという課題を解決するため、独自に「Japanポータルサイト」を立ち上げていることを改めて仰っていました。

このサイトを通じて、会員増強、財団寄付のデータ、男女比などの目標や達成状況がクラブ・地区ごとに可視化されているため、現状分析に大いに役立つと説明しました。

さらに、行動計画を進める上でのキーワードとして「継続性」と「持続可能性」を挙げ、最低3年間の目標(ローリングゴールズ)を定めて取り組むことの重要性を説きました。

また、役員やリーダーとしてのスキルを上げるため「ラーニングセンター」でのオンライン研修の受講を強く推奨したほか、クラブの健全性を測る「健康度チェック」機能の活用なども紹介しました。

4. 中山 信義 次期地区危機管理委員長(名古屋錦RC)

ロータリー活動におけるハラスメント防止と、迅速な対応の重要性について解説しました。

過去の国際大会での青少年に対するハラスメント事案などを教訓に、法人化や保険加入、そして各クラブへの危機管理委員会の設置が進められている背景を説明しました。

ロータリーは虐待やハラスメントを一切許容しないものだとを掲げており、ハラスメントは言葉による侮辱、いじめ、同意のない身体的接触など多様な形を取ると注意喚起しました。

万が一申し立てがあった場合、青少年に関する事案は72時間以内にRIへ報告する義務があり、成人間の事案でも通常1ヶ月以内に迅速に対応しなければならないと説明しました。

また、被害者が警察や理事会への報告を望まないモデルケースを挙げ、本人の意向を尊重しつつも、「ロータリーはハラスメントを一切許容しない」という姿勢を明確に伝え、可能な選択肢を提示することが最善の対応であると説きました。

最後に、各クラブでの危機管理委員会の設置と規則の整備を求めました。

5. 森井晴生  次期地区ラーニング副委員長(尾張旭RC所属)

ロータリーにおける「学びの形」の転換と、RLI(ロータリー・リーダーシップ研究会)の役割について語りました。

ロータリーでは、正解を教える「トレーニング」から、対話を通じて自ら気づきを得る「ラーニング」への移行が進んでいると説明しました。

クラブの歴史や地域ごとに抱える課題は異なるため、唯一無二の正解はなく、参加者同士が対話して自分たちなりの答えを作り出すプロセス自体が重要であるとしています。

そのため、ファシリテーターは教える存在ではなく、参加者の経験やアイデアを引き出す「案内人」であると定義しました。

RLIのプログラムは

パート1で「ロータリアンとしての自分」を見つめ直し
パート2で「クラブの課題」
パート3で「クラブの未来とリーダーシップ」へと視点を広げていく構成になっています。

マイロータリーのラーニングセンターでの「知識の習得」と、RLIでの「仲間との対話による気づき」を組み合わせることで、より実践的で深い学びが得られると強調しました。

6. 木所 壮太 次期地区会員増強委員長(豊橋東RC所属)

会員の増強と、入会した会員が定着するためのクラブ作りについて具体的な方策を語りました。

自身のクラブにおいて、田中久雄パストガバナーの著書を実践したことで、会員数を40名から65名(約1.6倍)へと大幅に純増させた成功体験を紹介し、トップ(会長)が本気で取り組む決意が最も重要であると強調しました。

ロータリーの方向性として「継続性」「柔軟性」「包摂性」を挙げ、特に当地区の課題として女性会員や若手会員の増強が必要であると指摘しました。

具体策として、入会候補者に雰囲気を知ってもらうための「オープン例会」の定期開催や、クラブの柔軟性を高める「衛星クラブ」の設立を提案しました。

また、世界中で多くの新会員が10万人入会するものの、11万人が退会している「穴の開いたバケツ」の現状を指摘しました。

これを防ぐためには、多様な会員が居場所と居心地の良さを感じられる環境(DEIの浸透)を作り、意味のある奉仕活動や楽しい例会を通じて帰属意識を持たせることが不可欠であると訴えました。

鈴木康仁 ガバナー(本日の総評)

長時間の研修に参加したクラブリーダーたちを労い、本日のセミナーの総評を述べました。

次期ガバナーエレクトからの次年度方針発表や、田中久雄氏の特別講演のエピソードも交えて、充実したプログラムを振り返られていました。

また、参加者が各分科会を通じて様々な分野の考え方に触れたことで、クラブ運営に関する多くの「気づき」を得られたはずだと語りました。

特に、今年度大切にしてきた言葉として「1つ、まじりあつまりあやをなす(錯集文成)」を紹介しています。

人と人が出会い、語り合い、考えを交わす中からこそ新しい気づきや価値が生まれると強調し、本日のセミナーもまさにそのような時間であったと述べました。

最後に、本日の学びや気づきを各クラブに持ち帰って実際のクラブ運営に生かすことで、次年度が素晴らしい1年になることへの期待を寄せるとともに、設営に尽力したホストクラブ(津島ロータリークラブ)への感謝を述べて締めくくりました。

鈴木康仁ガバナーが言われている言葉

縁尋機妙(えんじんきみょう)
良いご縁が、さらに次の良いご縁を呼び、思いがけない広がりや発展を生むこと

多逢聖因(たほうしょういん)
すぐれた人、良い人、立派な考えに多く触れることで、良い結果や良い因縁に恵まれること。

錯集文成(まじりあつまりあやをなす)
違うもの同士が交わり集まることで、模様や秩序、美しい全体像ができあがること。転じて、異なる立場や個性の人が集まるからこそ、議論や発展が生まれる、

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