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ロータリーの歴史

今回はロータリークラブの名前の由来を調べました。

ご存知の方は今さらかもしれませんが、名付ける過程がなかなか面白かったのでご紹介します。

目次

Rotaryの名付け親はハリス?

1905年3月23日の第3回の会合で、クラブ役員が選択されクラブの名称が検討されました。

この時点で会員は9名

左から
創始者ポール・ハリス
シルベスター・シール会長
ウイリアム・ジェンセン幹事

ハリー・ラグルス会計

しかし、このクラブが「Rotary Club」として決定するのには、相当な意見のやり取りがあり、簡単ではなかったようです。

この様に多くの候補が出ました。

Booster Club
The Round Table Club
Conspirators Club
The Chicago Fellowship
Blue Boys
Chicago Circle
The Lake Club
The FFF Club (Food-Fun-Fellowship Club)
Men With Friends
Friends in Business
Trade and Talk Club
Men With Friends
Windy City Roundup

ハリスはこの中で、Conspirators Clubを好んだといわれていて
以下のようなやり取りがあったとのことです。

“”
「コンスピレーターズ・クラブ(共謀者)と 呼んだらどうだろう?」

長時間、誰も一言も発しなかった。彼らはその名前のことを考えて座っていた。ついに、たまり兼ねた一人が尋ねた。
「なぜ 共謀者なんだい? 我々は何を共謀しようとしているのかい? その言葉は、普通、あまり良くない行為を意味すると思うんだが。」

ポールは必ずしも、そういうふうには考えなかったけれども、言外の意味が、本来の趣旨を混乱させるかもしれないと考え、その意見に賛成した。

提案は却下された。

あっさり却下だったようです。

“”
等々の1ダースを超える候補名が卓上を賑わした。ビシッと決めるような発言をする人は誰もいなかった。
最後に誰かが言った。 「我々はお互いの事務所で、一種のローテーションを取り決めて、会合を開いている。ロータリークラブ Rotary Club と呼んだらどうだろう。」

 残念なことには、その言葉を誰が発したのか、幹事はそのことを記録していなかった。

1年後には、そのこと自体を誰が覚えていたかすら疑わしくなった。現在、そのことを知っている人がいないことだけは確かである。

とありますが、

ポールハリスは自著「ロータリーの理想と友愛」の中で

Rotaryという言葉を初めて使ったのは、初代会長シルベスタシールである

と述べています。

しかし、ポールハリス著 My Road to Rotaryでは

3回目の会合で、私はクラブの名前をいくつか提案しました。その中の一つがロータリーでした。

とも言っています。

一体どれが真実か…

だいたいにおいて名前を大勢で決めようとすると
なかなかまとまらず、疲れ果てた頃に誰かがぼそっと言ったひと言が決定打となることがよくありますが

rotaion…rotation.. rotary… Rotary Club !

「おお!それいいね!それで行こう!」そう言えばシールも前に言っていましたね。

そういった風景が想像できます。

真実は定かではないようですし、勝手な想像ですが、このぼそっとした一言をハリスが言ったということで丸く収まる気がします。

そして、職場をローテーションするからロータリークラブとなってすぐの7回目からは、職場ではなくホテルで会合が行われるようになりました。

ということは、本来の「ロータリー」クラブは最初の6回だけだったのかもしれませんが、名前を変えることなく今日まで110年続く世界規模の組織になったのであります。

ひょっとしたら、今私たちはロータリアンではなくコンスピレータンだったかもしれないと思うと何やら少し安心します。

参考
My Road To Rotary
http://www.whatpaulharriswrote.org/library/myroad/MyRoadToRotary/MRTRChapter_33.htm#.VRAQ1lxtCik

ロータリー歴史探訪 田中 毅著
http://genryu.org/tanaka/general/150502jp.pdf

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