【第434回目】オンライン例会(2025年12月3日)

2025年12月3日（水）第434回WEB例会

開会点鐘・歌の斉唱

会長挨拶

25-26年度会長
鬼頭佑介（きとうゆうすけ）

皆さん、こんにちは!

いつもクラブ活動にご協力いただき、心より感謝申し上げます。

11月29日に開催しました久屋大通庭園フラリエでの植樹例会では、多くの皆様にご参加いただき、本当にありがとうございました。

お天気にも恵まれ、気持ちの良い時間を皆さんと共有できたこと、とても嬉しく思います。それも当日の設営を頂いた天野社会奉仕委員長をはじめ、準備・片付けに携わってくださった皆様のご協力のおかげでございます。改めて御礼申し上げます。

　<名城大学 樋口課長、ボランティア協議会の皆様>　

当日は小牧ロータリークラブより佐藤大五郎　地区米山記念奨学委員会副委員長をお迎えし、米山記念奨学事業についての卓話をいただきました。あらためて米山奨学事業の意義を感じる機会となりました。

　<佐藤地区米山記念奨学委員会副委員長>

　11月27日には、「くつろぎ処 かまとくるみ」にて開催されました愛知三州ロータリークラブの懇親会に参加させて頂きました。

今回お招きいただいたご縁は、東京江戸川ロータリークラブ　嶋村文男パストガバナーと小田幹事が那覇ロータリークラブで出会われたことがきっかけとなり、地区大会にてお会いした愛知三州ロータリークラブ　服部良男パストガバナーにご縁の輪を広げて頂いたものになります。　　

当日は温かいおもてなしをいただき、とても穏やかで楽しい時間を過ごすことができました。「ご縁が新しいご縁を呼ぶ」というロータリーならではの魅力を、あらためて強く感じました。

　<嶋村パストガバナー、愛知三州ロータリークラブ 渡邉研司会長>

<愛知三州ロータリークラブの皆様>

さて今年は全国的にインフルエンザの全国的流行する時期が早く、今年は2024年より5週早く、厚生労働省の調査が始まった1999年以降、2番目の早さになります。弊社キトー薬局がある愛知県刈谷市の休日診療所でも1日の患者数が300名ほど来院する状況となっております。そのためインフルエンザについて記載をさせて頂きます。

　2025年11月3日から9日までの1週間に報告された感染者数は８万４千人を超え、今シーズン最多を記録しています。

　流行が早まった理由として、大阪・関西万博などによって「インバウンド」が増え、海外で流行しているインフルエンザが日本に持ち込まれていたことが考えられます。

　■子どもの集団感染■

子どもの集団感染が広がっている状況になります。各地域の幼稚園、小中学校や高校では、インフルエンザが主な原因とみられる学級閉鎖や休校が10月にも関わらず、相次ぎ、2024年と比較して6倍ほどに上っています。

どうして、子どもたちの間の集団感染が広がっているのでしょうか。

コロナ禍で徹底されていたマスクや手洗いなどの感染対策が緩んだことで、この数年インフルエンザにかかったことがなく免疫を持たない子どもたちが感染していると考えられています。

　■インフルエンザとかぜの違い■

インフルエンザに感染すると、38℃以上の高熱、けん怠感、関節痛、筋肉痛などの特徴的な症状が現れます。併せて、のどの痛みや鼻水、せきなども出てきます。

インフルエンザとかぜの症状は似ていますが、見分けるポイントがあります。かぜは、のどの痛み、鼻水、くしゃみなど、の症状が「局所的」に出てくるのに対して、インフルエンザは、症状が出始めたその日から高熱やけん怠感などの「全身症状」が急激に起こることが多いことです。

■どんなタイミングで病院へ受診すればいいの？■

インフルエンザが疑われる場合、どのタイミングで受診すればよいのでしょうか。よくあるケースから見ていきましょう。

　インフルエンザは発症から１２時間以内は、ウイルス量がまだ少ないため、感染していても陰性の結果が出ることがあるのです。
陽性が出やすいタイミングは、発症から12時間以降48時間以内です。この時期に受信すると確実な検査結果を受けることができます。

■原因療法と対症療法■

インフルエンザの治療には、抗インフルエンザウイルス薬を使った「原因療法」と、症状をやわらげるための薬を使った「対症療法」があります。

　まず行われるのが、原因であるウイルスを殺す原因療法です。
インフルエンザウイルスは増殖のスピードが速く、症状が出て４８時間以上経過すると、抗インフルエンザウイルス薬を用いても有効性が示せないほど、インフルエンザウイルスが増殖してしまいます。

そのため、４８時間以内に抗インフルエンザウイルス薬による治療を開始することが大切です。
のみ薬だけでなく、注射薬、吸入薬があり、病状などに合わせて選択することができます。

■解熱鎮痛薬についての注意点■

　インフルエンザに感染した場合の解熱鎮痛薬としては、「アセトアミノフェン」が推奨されています。ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、インフルエンザに感染した場合に使用すると、特に５歳くらいまでの幼い子どもの場合はインフルエンザ脳症のリスクが高まることが分かっています。
なるべく自己判断で薬を使用するのは避け、病院を受診して、適切なものを処方してもらうようにしましょう。

■インフルエンザ予防　ワクチンと対策■

　インフルエンザの予防は、「予防接種」「頻繁な手洗い」「マスクの着用」「こまめな換気や加湿」が基本になります。中でも、予防接種を受けることが、最も大切な予防法です。

インフルエンザワクチンを接種すると、私たちの体はワクチンに含まれるインフルエンザウイルスを抗原とみなし、免疫反応を起こして抗体を作ります。

こうしてインフルエンザウイルスの増殖を防ぎ、重症化を防ぎます。現在、インフルエンザワクチンで使用されるのは、ウイルスの一部を抗原として使用した「不活化ワクチン」が一般的です。

今シーズンのワクチンは、流行しているA型にはしっかり対応しています。

副反応は、局所の腫れや痛みが主で、まれに発熱や頭痛がありますが、多くの人は数日で改善します。13歳以下の子どもは、免疫がつきにくく、2回打つことが推奨されています。

　2024年から、痛みがなく、子どもでも１回ですむ新しいワクチンが登場しています。「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」です。2～18歳の子どもが対象です。

このワクチンは注射ではなく、鼻腔に直接噴霧するため、痛みがありません。

1回の摂取で自然感染に近い免疫が期待できる方法として注目されています。
これは「不活化」ワクチンではなく、弱毒化しているものの感染力を持つウイルスを使用した｢生ワクチン｣であるため、鼻水や鼻づまり、発熱といった副反応が出ることもあります。

ワクチン接種後2週間ほどで抗体がつくられ、少なくとも5～6か月間は効果が持続すると考えられています。11月に打てば、春頃まで効果が持続するため、予防接種を受けることをおすすめします。　

最後に年末に向けてお忙しい時期かと思いますが、どうか体調にはくれぐれもお気をつけください。皆様が元気に新年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。

（参考）きょうの健康　ニュース 子どもは要注意!インフルエンザの最新状況&対策

幹事報告

愛知友愛ロータリークラブ25-26年度幹事の小田です。

下記に幹事報告を致します。

◎ジャパンロータリーポータルサイト（ご確認ください）
マイロータリーよりも情報が見やすいです。
https://www.japanrotary.club/home

◎当クラブの例会（メークアップが可能な例会）
上半期（7～12月）は「11月29日のみ」となります。
下半期（1～6月）は3月、5月は可能です。

メークアップを希望される方は、こちらから①氏名②クラブ名➂メークアップ日をお知らせください。

メークアップ&スマイル

11/19～12/2までに、32名の方にメークアップを頂きました。

大岡信仁様、倉内勝広様、早川敏江様、石田寛様、新美俊生様、佐野眞琴様、野田聡様、柴田泰伸様、岩崎洋平様、津久井進様、作道一志様、稲垣圭次様、神谷強様、奥野櫻子様、塩之谷香様、岡崎亨様、熊崎敏毅様、西野 哲史様、城田真平様、岡本和也様、手島陽平様、伊藤清隆様、杉浦祐介様、薩摩和男様、柴山 卓也様、田口智様、千賀文男様、松谷一機様、花井淳様、廣瀬純平様、宮川嘉隆様、杉浦直行様、

※ご投稿頂いたあとにお支払いをされていないと証明書が発行出来ません。

メークアップをして、決済したにも関わらず「証明書が来ない」などありましたら、こちらからお知らせください。

卓話：『文楽』

卓話者：天野元成

映画『国宝』が実写版の邦画で歴代１位の観客動員となるほど人気を博し、歌舞伎をみたことがなかった方も、歌舞伎座や御園座に足を運び歌舞伎を見られるようになったこと、とても素晴らしいこと思います。

今年は、八代目尾上菊五郎丈と六代目尾上菊之助丈の襲名披露もあり、多くの方々が歌舞伎を見に来られました。

歌舞伎座で行われた青山学院校友会有志が発起人となった貸切での襲名披露公演を、私も見に行きました。

演目は『暫』、『襲名披露口上』、『連獅子』。

『暫』の市川團十郎丈は、さすがの迫力。

八代目尾上菊五郎丈と六代目菊之助丈親子の息の合った連獅子も華やかで素晴らしいものでした。

市川團十郎丈は、中等部までは青山学院。八代目尾上菊五郎丈は大学まで青山学院。そして六代目尾上菊之助丈は現在青山学院初等部在籍ですが、８８年前に開設された初等部の初代校長は、初等部と青山学院幼稚園を寄付された青山学院出身の米山梅吉氏であります。

日本の伝統演劇の代表的なものに、『能』、『文楽人形浄瑠璃』、『歌舞伎』があります。

『能』は室町時代、『文楽人形浄瑠璃（ぶんらくにんぎょうじょうるり）』と『歌舞伎』は江戸時代からの伝統芸能です。

同じ演目を、『能』、『文楽』、『歌舞伎』で演じられるものがあり、「俊寛」はその代表的なものです。平家打倒の企みが発覚し喜界が島に流された俊寛の話ですが、『能』では無常観、

『文楽』では語りと人形による内面的な苦悩、『歌舞伎』では役者の湧き出る表現力。

それぞれの素晴らしさがあります。

私自身は、文楽や歌舞伎好きの父の影響もあり邦楽を学びたいと思い三十七年ほど『能』のお稽古をしておりますが、最近は『文楽』を見に行くことが多くなり先日、文楽協会主催で文化庁後援の『文楽』の地方公演が名古屋の芸術創造センターで行われ、　父の代から親しくさせていただいている豊竹若太夫さんが出演されるので見に行きました。

演目は「義経千本桜」と「新版歌祭文（野崎村の段）」。

豊竹若太夫さんは「新版歌祭文」の「切」をつとめられました。

とても素晴らしかったです。

　　　＜　文楽地方公演　ポスター　＞

　＜　文楽の演目　＞

『文楽』も『歌舞伎』も江戸時代の庶民文化の代表的なものとして、大きく発展しました。

『文楽』は、人形浄瑠璃とも言われ、人形、太夫の語り、三味線が三位一体となって舞台を作り上げていきます。

『文楽』の作者、作品は、

近松門左衛門　　「曽根崎心中」、「冥途の飛脚」

竹田出雲　　　　「仮名手本忠臣蔵」、義経千本桜、「菅原伝授手習鑑」

近松半二　　　　「新版歌祭文」、「妹背山女庭訓」

などが有名です。

これらの作品は、『文楽』の演目として上演され、更に『歌舞伎』の演目としても上演されました。

『文楽』は、人形、太夫の語り、三味線が一つになって舞台を作り上げます。

三つのお役が、人間国宝を輩出する奥深い芸術です。

人形が演ずるので人形浄瑠璃と言われますが、人形の所作の細やかさ美しさ。

人間でもこのような美しい所作ができる人は少ないかなと思います。

＜文楽の人形＞

太夫（たゆう）は、台詞や情景を語るお役で、一人で老若男女と情景を語ります。

人間の情念、因果、悲しさ哀しさ苦しみを細かく緻密に語りで表現し、三味線はその情景に合わせ太夫の語りを最大限に引き出します。

悲劇的な演目が多く、逃れられない因果の中での人間の心の奥底の心理描写。

『文楽』は泣けます。

『能』は、「隅田川」のような悲劇的な子別れは、涙の出る悲しい物語ですが、複式夢幻能の多くは、幽霊として現れても最後の場面では読誦され、幽霊は成仏していきます。

『文楽』の演目は、そののち主人公の二人は心中をしてしまう結末が、物語のあとに残っており、最後は救われない悲劇性が、泣けるのかもしれません。

『歌舞伎』は、『文楽』で評判の良かった演目の見せ場を凝縮し、役者の身体表現で視覚化しており、華やかでわかりやすいです。江戸で更に発展した演劇ですので悲劇性の演目もありますが、威勢のいい江戸っ子に人気な派手な演目（暫など）も人気です。

映画『国宝』で邦楽に興味を持つ方が増えてきたことは、大変喜ばしいことで、日本文化の奥深さを多くの方々が知り、文化を支えていくこと大切と思います。

『歌舞伎』への興味から、『文楽』や『能』も見てみようかなと思われる方が増えればいいなと思います。

名古屋での公演が少ない『文楽』ですが、国立文楽劇場は大阪市の近鉄「日本橋駅」前にあり、名古屋からもさほど時間もかかりません。

江戸時代の「口語」ですので、歌舞伎同様にわかりやすいですが、舞台に字幕も出て更に分かりやすくなっています。

年明けは、国立文楽劇場の新春公演「摂州合邦辻」を見に行く予定です。

皆様、是非『文楽』の世界もご覧になってください。